レーザー加工とは、レーザー光線を当てて金属を切断したり穴を開けたりすることで、実用的なものから工芸品まで色々な製品を作ることができます。
替え刃・インク等の消耗品や、型や版などの道具を必要としないため、生産費用を抑えることができ、メンテナンスも不要なため生産性が高く、工業製品や医療器具の製造でも導入されています。
また、アルミニウムやステンレスなどの様々な金属素材に、文字や記号を記すこともできます。
ウォータージェット加工は、超高圧した水を細く小さな穴径のノズルから噴射させるジェット水流エネルギーを利用して加工します。
加工素材は、金属から木材・樹脂・ゴムなどあらゆる物を切断することができます。
切断方法は2種類あり、水だけで切断する方法と、水に研磨剤を混ぜて切断する方法です。
また、切断以外にも「穴あけ」・「溝掘り」・「剥離」・「掘削」・「洗浄」・「撹拌」などの加工方法があります。
加工する素材に熱影響がなく、素材機能にダメージを与えないため、0.1mmの薄いフィルムから300mmの厚い金属まで加工が可能です。
水と研磨剤のみで加工するため、人体に影響がなく環境にも優しい工法です。
パイプ曲げ加工では、パイプベンダーを使用し丸パイプ・角パイプ・偏平など様々なタイプのパイプを曲げることができます。
パイプベンダーの種類には、手動式・電動式・油圧式があり、素材や大きさによって分けて使用することで割れや破損を防ぎ、丈夫な製品を作ることが可能です。
主に自動車用のブレーキ用パイプなどの細径パイプから、ガス管や水道管などに対応しています。
加工方法は「への字曲げ」「L型曲げ」「コ型曲げ」「Z型曲げ」などが可能で、弊社では長年のノウハウを駆使した高精度の製品加工を行っています。
ワイヤー放電加工とは、金属と金属の間に電気を流して6000度以上の火花を発生させ、その熱を利用して金属を溶かします。
細かな部品を作る際に使用され、常に水または油で冷却しているため、素材に熱のダメージを与えません。
薄すぎて加工が困難な携帯の金属部品や家電製品の部品でも0.005mm単位で加工することができます。
対となっている金型に素材を挟み、強い力を加えることで、金型通りの形に成形する金属加工方法の一つです。
金型の通りに切断する「せん断」だけでなく、「絞り」や「曲げ」など加工がしやすく、一度金型が完成すると安定して連続加工ができます。
大量に同じ性質の製品を生産することができ、自動車や家電など多くの部品加工に使われています。
焼付塗装という、塗装被膜に100~200℃以上の熱をかけて被膜を硬化させる、金属塗装で最も一般的な塗装方法です。
カラオケマイクやアルミサッシ、家電の金属フレームなどの塗装に使われています。
主にアクリル系とアミノアルキッド系の焼き付け塗料があり、必要加熱温度が高いアクリル系は熱に耐えられない素材には使えないことがあります。
研磨や熱、塗装やメッキなど様々な方法で材料の表面を加工することを表面処理と呼びます。
「高周波焼き入れ」「陽極酸化」「溶融亜鉛メッキ」など種類は多岐にわたり、それぞれ処理によって耐摩耗性の向上や耐熱性の向上など様々な効果が得られます。
表面処理をする製品や部品の、相性や使用条件を考慮して最適な処理方法で加工しなければ得られる特性が半減してしまいます。
ご注文いただいた製品に最適な表面処理方法を提案し、丁寧に表面加工を施します。
所定の圧力に耐えられるかを確認する検査方法の一つです。
製品容器に満水まで水を入れて、さらにポンプからも水を送り込みます。
設計圧の1.5倍の圧力をかけて一定時間、放置した後に内部の圧力数値が変化していないか、溶接部から水が漏れていないかを確認して欠陥か否かを確認します。
製品使用中も安全にお使いいただくための大切な検査です。
KEYENCE製3Dスキャナ型三次元測定機(VL-800)導入のお知らせ
~リバースエンジニアリングによる新しいものづくりへの挑戦~
株式会社MST Holdingsでは、このたび KEYENCE製3Dスキャナ型三次元測定機(VL-800) を導入いたしました。
これにより、従来の測定機では困難だった リバースエンジニアリング(現物からの3Dデータ化・図面化) に対応できる体制を整えました。
現物から直接3DCADデータを作成することで、図面のない部品や廃番製品、旧車パーツなどの再製作・設計変更がよりスピーディかつ高精度に行えるようになりました。
■ 高精度3Dスキャンによる形状データの取得
KEYENCE VL-800は、非接触で対象物の形状を3Dスキャンできる最新の三次元測定機です。
数百万点の測定データを瞬時に取得し、微細な凹凸や複雑な形状も正確に再現することが可能です。
これにより、従来の手作業による採寸では難しかった部品や曲面形状も、高精度な3Dデータとしてデジタル化することができます。
取得したデータはCAD形式(STL、STEP等)で出力でき、設計や解析、再製作など幅広い工程で活用可能です。
■ 図面がない部品でも正確に再現
リバースエンジニアリングの大きな特長は、図面が存在しない現物からでも設計データを再現できる点です。
古い機械部品、廃番パーツ、修理用金具など、図面が残っていない部品でも、現物さえあれば3Dスキャンによって正確に形状をデータ化し、再設計や加工が可能になります。
また、測定データを基に形状比較や寸法検証も行えるため、製品の品質確認にも活用できます。
■ リバースエンジニアリングの活用例
旧車やバイクパーツの再製作
製造終了した部品をスキャンし、再現や改良を行うことで、互換性のある部品製作が可能になります。
ワンオフ部品の製作
既存製品をベースに形状変更や強度改良を加えたオリジナルパーツの開発にも対応いたします。
金属・樹脂部品の測定・解析
溶接品や鋳造品などの寸法精度を非接触で確認し、図面化や品質検査に活用できます。
試作・設計データのデジタル化
手作業で製作したモデルや試作品をスキャンし、3DCADデータとして保存・再利用することができます。
■ 三次元測定から製品化まで一貫対応
MST Holdingsでは、リバースエンジニアリングによって得られた3Dデータをもとに、設計・加工・溶接・組立まで一貫対応しております。
自社内に各種溶接設備と技術スタッフを有しており、データ化から実際の製品製作までスムーズに進めることが可能です。
これにより、従来よりも短納期で精度の高い製品づくりを実現します。
■ 新しい技術で広がるものづくりの可能性
リバースエンジニアリングは、単に現物を再現するだけの技術ではありません。
現物の構造を解析・可視化することで、新たな設計アイデアや改善点を見出し、より高品質で高付加価値な製品開発を可能にします。
MST Holdingsは、この新しい技術を活かして、より多くのお客様に新たなものづくりの選択肢を提供してまいります。
■ 図面化・3Dスキャンのご相談はMST Holdingsへ
「古い部品を図面化したい」「現物から同じ形のパーツを作りたい」「リバースエンジニアリングを活用したい」など、
3Dスキャンやデータ化に関するご相談は、ぜひ株式会社MST Holdingsまでお問い合わせください。
KEYENCE製三次元測定機と確かな加工技術で、お客様の課題を解決いたします。