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株式会社MSTHoldingのLB3000EX(設備)について!

はじめに:株式会社MST Holdingsとものづくりへの挑戦

大阪府岸和田市を拠点とする株式会社MST Holdings(旧株式会社MST、2021年社名変更)は、アルミ・ステンレス・鉄を中心に溶接加工と機械加工を一貫して手がける成長企業です。創業以来、精密・高品質な製品と施工で信頼を獲得し、溶接部門に留まらず、フライス・旋盤・板金・機械加工への領域拡大にも積極的に取り組んでいます .

その中で、同社が導入したオークマ社製CNC旋盤「LB3000EX」は、加工の幅と精度を飛躍的に高めるキーアイテムとなっています。本記事では、この旋盤の特徴、導入の背景、MST Holdingsでの活用例などを詳しくご紹介します。


1.オークマ「LB3000EX」ってどんな機械?

● 基本スペックと特長

「LB3000EX」はオークマ社の1サドルCNC横形旋盤シリーズの一角で、主軸穴径80 mm、最大加工径410 mm、最大加工長500~1,300 mm(仕様による)と、幅広いワークに対応可能な機体です 。主軸は22 kW出力、5,000 min⁻¹回転、Y軸・サブ主軸・ミーリング機能などのオプション展開もあり、高精度加工と高生産性を両立しています.

● 高精度の要・サーモフレンドリー技術

LB3000EX IIIでは、オークマ独自の「サーモフレンドリーコンセプト」を搭載。これは温度変化による機械全体の熱変位を制御し、高精度加工を常時維持する技術で、室温が一日で8℃程度変化しても径方向5μmレベルの寸法安定を維持できる性能が実証されています .

● 自動化・セル化対応

同シリーズは装置前面でロボットやローダーとの連携が可能で、多関節ロボットを加工中にも動作させられる構造を採用。これにより、量産加工の省人化・ロス低減が図れます .

 


2.LB3000EX導入の背景:加工の多様化と品質確保

MST Holdingsでは、溶接・板金だけでなく、精密な機械加工による付加価値向上を目指しています。これまで、小型の旋盤やフライス盤で手がけてきたワンオフ製品や補修部品などの業務を、NC旋盤で効率的かつ高精度に仕上げる必要が高まっていました。

そのため、旋盤の中でも高剛性・高精度・豊富なオプションが揃う「LB3000EX」はまさに打ってつけの装置。特に、高品質な溶接と合わせて、旋盤加工による寸法精密性を求める案件において、同機は真価を発揮します。

また、自動化対応により、小ロット多品種のハンドリングにも対応できる点は、省人化・短納期・安定した製造環境実現において非常に有効です。


3.MST Holdingsでの具体的な活用事例

● ワンオフ部品の高精度旋盤加工

MSTでは「攻殻機動隊 タチコマ」等のワンオフパーツ制作事例で、複雑形状のアルミフレームをTIG溶接と旋盤加工で製作しています。一体形状の部品加工には旋盤によるミーリング機能も活用可能で、LB3000EXの多機能性が強みとなります。

● 出張・現地据付加工の対応力向上

同社はプラント設備や船舶装置における現地溶接・補修も手がけており、持ち出し可能な旋盤加工品の準備が求められます。LB3000EX導入により、現場で必要な専用部品を社内で高品質に加工し、迅速に供給できる体制が整いました

● 量産セルでの自動化検討

今後、類似部品の量産加工に向けた自動セル体制構築も視野に入っています。機械前面へのローダー搭載や多関節ロボット運用を組み合わせ、旋盤加工の省力化・生産性向上・稼働率最大化を目指します


4.LB3000EXがもたらすメリット:多角的視点から

視点 メリット
精度 サーモフレンドリー技術により、熱による変位を吸収し寸法安定性を確保(例:径方向±5 µm以内)
多機能性 主軸+サブ軸+Y軸+ミーリング仕様への拡張が可能
自動化対応 ロボット連携・セル化により、省人化・短納期・多品種対応が可能
生産性 早送り速度30 m/min、鋭い応答性で切削動作が高速
汎用性 小径部品から大径ワーク(最大φ410 mm)まで幅広く対応可能

5.導入後の展望と今後の取組み

● 技術者育成と熟練度向上

LB3000EXは高度な制御とオプション機能を持つマシンであるため、操作・プログラミング技術の習熟が必須。同社は機械加工技術者の育成に注力しており、高精度加工の習得と現場力向上を両立させています

● 自動化セルの実現

昨今の製造業において、自動化セルの導入は生産性確保の要。同シリーズの特長(ロボット内蔵可能・オプション豊富)を活かし、「照合~加工~取り出し」を自動で完結するシステムを構築し、量産化・精度安定化を進める方針です

● SDGs対応・省エネ運用

オークマが提唱する「Green–Smart Machine」思想のもと、LB3000EXは必要なエネルギーだけ使用する効率性に優れ、省エネ運転・CO₂排出削減にも貢献できる設計となっています 。MST Holdingsとしても、製品の高品質化と環境負荷軽減の両立を目指します。


まとめ:高品質・高機能を支える旋盤としてのLB3000EX

株式会社MST Holdingsが導入した「LB3000EX」は、同社のものづくり品質と技術力を次のステージに引き上げる重要設備です。溶接・板金を主体としつつ、自社加工体制を強化する中、旋盤加工の精密性や自動化可能性は競争力として欠かせません。

今後は、ロボットとの連携やセル化、環境対応型運用、熟練技術者育成などを通じ、信頼される高付加価値製品の提供をさらに進めていくことでしょう。その姿勢から、MST Holdingsは“顧客の期待を超える”企業として、より広いフィールドでの活躍が期待されます


株式会社MST Holdings 基本情報

  • 本社:大阪府岸和田市田治米町37‑1(2024年8月より稼働)

  • 代表者:番所 政人

  • 事業内容:アルミ・ステンレス・鉄の溶接加工、機械加工、出張施工、介護事業など


お問い合わせ先

詳細や導入ご相談、技術面のご質問などは、株式会社MST Holdingsまで直接お問い合わせください。

https://www.mstholdings0315.com/

https://www.mst0315.com/

https://mstweldingfactory.com/

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